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クラウド会計ソフトの普及により、「弥生会計オンライン」を選ぶ人も増えていますが、従来のインストール型である「デスクトップ版（スタンダード／プロフェッショナル）」にも根強い人気があります。
それぞれに特徴があるため、「結局どちらが自分に向いているのか？」と悩む方も少なくありません。
この記事では、両者の違いをわかりやすく比較し、あなたに合った選び方を解説します。
弥生会計オンラインとデスクトップ版を簡単比較
弥生会計オンラインとデスクトップ版の違いを、まずは表で簡単に比較してみました。
| 比較項目 | 弥生会計オンライン | 弥生会計（デスクトップ版） |
|---|---|---|
| 利用環境 | クラウド型（ブラウザから利用） | Windows専用のインストール型 |
| インターネット接続 | 必須 | 原則不要（初回認証等を除く） |
| 同時利用・共有 | 複数端末・チームでの同時編集が可能 | 原則1台（Pro版は社内LAN共有可） |
| 機能の充実度 | 必要十分な会計機能に絞ったシンプル設計 | 部門別会計・予算管理・帳票カスタマイズなどに対応 |
| サポート体制 | 自動アップデート・クラウドバックアップ付き | 電話・リモートなどの手厚い対応（保守契約が必要） |
| Mac対応 | 利用可能（ブラウザ型） | 非対応（仮想環境を除く） |
弥生会計オンラインとデスクトップ版の違い
違い①：導入方法と対応環境の違い
弥生会計オンラインは、クラウド型の会計ソフトで、ブラウザからログインするだけですぐに使えます。
Mac・Windows問わず対応しており、ソフトのインストールは不要です。
一方、デスクトップ版はWindows専用で、ソフトをPCにインストールして使う形式。ネット接続がなくても基本操作は可能ですが、Macでは利用できません（仮想環境を除く）。
違い②：チーム利用のしやすさ
弥生会計オンライン版では、複数人が同時にデータにアクセス可能で、税理士や外部スタッフとの共有もスムーズ。離れた場所でもリアルタイムに作業できます。
デスクトップ版は基本的に1台のPCでの利用が前提。た
だし、プロフェッショナル版であれば、社内ネットワークを使った複数人での利用も可能です。
違い③：機能の広さと深さ
弥生会計オンラインは、仕訳入力や決算書の作成など、日常の会計業務に必要な機能を絞り込んだ設計です。
一方、デスクトップ版では、部門別会計・予算管理・帳票カスタマイズなど、より本格的な会計管理が可能です。
| 機能項目 | 弥生会計オンライン | 弥生会計スタンダード | 弥生会計プロフェッショナル |
|---|---|---|---|
| 基本仕訳入力 | ◯ | ◯ | ◯ |
| 決算書類の作成 | ◯ | ◯ | ◯ |
| 部門別会計 | × | × | ◯ |
| 予算管理 | × | × | ◯ |
| クラウド共有 | ◯ | × | × |
| 自動バックアップ | ◯ | × | × |
| 帳票カスタマイズ | × | ◯ | ◯ |
違い④：セキュリティとデータ保存方式
オンライン版はクラウドに自動保存され、バックアップも自動化されています。
対して、デスクトップ版はローカル保存が基本。ユーザー自身によるバックアップが必要です。
違い⑤：料金体系と費用感
| 項目 | 弥生会計オンライン | 弥生会計デスクトップ |
|---|---|---|
| プラン種類 | セルフ / ベーシック / トータル | スタンダード / プロフェッショナル |
| 価格（税込） | 10,300円 / 17,250円 / 30,000円（年額） | 50,000円 / 88,000円（買い切り） |
弥生会計オンラインとデスクトップ版、どちらがオススメ？
小規模・シンプルな運用をしたい人は弥生会計オンラインがおすすめ
弥生会計オンラインは、クラウド型でMac・Windows問わず利用でき、ネット環境さえあればすぐに使えるのが特徴です。
また、日々の仕訳入力・残高確認・決算書の作成など、必要十分な会計機能をしっかり備えており、シンプルながらも実務に耐えうる性能を持っています。
弥生会計オンラインは、以下のような人に向いています。
会計処理をシンプルに済ませたい個人事業主
社内人数が少ないスタートアップや小規模法人
外出先や在宅でも作業したいテレワーク対応企業
税理士や外注とスムーズにデータ共有したい方
MacユーザーでWindowsソフトの利用が難しい方
使いやすさとコストのバランスを重視する個人事業主やクラウド志向の小規模法人には、弥生会計オンラインが最適です。
本格的な会計管理を行いたい人は弥生会計デスクトップ版がおすすめ
会計処理のボリュームが多かったり、より高度で細やかな機能が求められる環境では、オンライン版では物足りないと感じる場面もあるでしょう。
そんな場合には、より本格的な機能を備えた「デスクトップ版」が強い味方になります。
弥生会計のデスクトップ版は、より深い会計処理やカスタマイズ性を求める法人向けに設計されています。
部門別会計、帳票出力、予算管理などの機能を駆使したい場合はこちらの方が適しています。
ただし、Windows専用ソフトのため、Macでは利用できません（Parallelsなど仮想環境を除く）。
会計業務を社内でしっかり分業・管理している法人
複数部門の損益やキャッシュフローを正確に把握したい
電話やリモートによる手厚いサポートを希望する方
Windows PCで業務環境が統一されている企業
自社でデータをローカル保存・管理したい企業体制
会計業務の難易度が高く、システムを深く使いこなしたい中〜大規模法人では、拡張性と信頼性を備えたデスクトップ版がベストな選択です。
弥生会計オンラインとデスクトップ版の違いについてまとめ
| 比較観点 | オンライン版が向いている人 | デスクトップ版が向いている人 |
|---|---|---|
| 利用端末 | 自宅・外出先・複数デバイスから使いたい人 | 特定のPCで安定して処理したい人 |
| チーム共有 | 税理士や外注スタッフとクラウド共有したい人 | 社内LANで会計チームと運用したい人 |
| 処理の深さ | 日常業務をこなせればOKという人 | 経営管理や分析帳票も重視する人 |
| セキュリティ | 自動バックアップがあると安心な人 | 自社でデータ保存・管理を徹底したい人 |
| 費用感 | 短期間・小規模ならコスパ重視で選びたい人 | 長期運用や大量データに対応したい人 |
弥生会計オンラインとデスクトップ版の違いについてまとめていきました。
それぞれに向いている使い方や利用環境は異なりますが、迷った場合は「どこで・誰と・どのくらいの規模で使うのか」を軸に考えるのがおすすめです。
たとえば「1人で手軽に始めたい」「外出先でも使いたい」といったニーズがあるならオンライン版が便利ですし、反対に「社内でしっかりと管理したい」「複雑な会計処理にも対応したい」といったニーズがあればデスクトップ版が向いています。
ぜひ参考にしてみてください。
